すべてを自分のせいにしなくていい理由
私が2度目のがんを家族に報告したとき、
母からかけられた言葉があります。
「健康に産んであげられなくてごめんね」
この一言が、今でも心に強く残っています。
母のせいでは、絶対にない。
頭ではそう分かっていても、
じゃあこれは誰のせいなんだろう、と考えてしまいました。
自分の生活が悪かったのか。
日頃の行いが原因だったのか。
でも正直、
「自分のせいだ」と思ってまで、
これ以上苦しみたくはありませんでした。
がんの原因に「運」が含まれるという話
以前、とある保険会社の研修で、
専門医が語っていた話を思い出しました。
がんになる要因は、大きく分けて
-
遺伝:約30%
-
生活習慣:約55%
-
運:約15%
※細かい数字はうろ覚えですが、内容は今も印象に残っています。
特に引っかかったのが「運」という言葉でした。
運でがんになる確率が15%。
思ったより高い、そう感じたのを覚えています。
もし「運」で病気になったとしたら、
それは誰の責任なのでしょうか。
自責は正しくて、他責は悪い?
「自責」「他責」という考え方があります。
結果を出す人ほど、
環境や人のせいにせず、
自分の行動や選択に原因を求める。
この考え方はとても大切だと思います。
私自身も基本的には賛成です。
ただ、病気を経験して、
ひとつ疑問が生まれました。
人のせいにすることは、本当にすべて悪なのでしょうか。
病気のとき、人はそんなに強くない
病気になった当時の私は、
心も体も余裕がありませんでした。
体調の不安。
これから先の生活。
仕事やお金のこと。
何もかもが重なり、
正直キャパオーバーでした。
そんな状態で
「これは全部自分の責任だ」
と受け止められるほど人は強くありません。
そもそも病気は、誰かのせいにできるものではありません。
友人に強く当たってしまったこと
弱っていた私は、
友人に対して強い言葉を投げてしまったことがあります。
今振り返れば、
決して優しい態度ではありませんでした。
それでも私はこのことを「間違いだった」とは思っていません。
なぜなら、
病気は一人で抱え込まなくていいからです。
辛いときは、辛いと言っていい
人は、辛いときに
きれいな言葉だけを選べるわけではありません。
理不尽に感じることもあるし、
感情をぶつけてしまうこともある。
それでも家族や親友、仲間は、
ちゃんと分かってくれます。
それが本当に大切な人たちだから。
この経験が、誰かを理解する力になる
今は辛い。
それでいい。
そしていつか、
同じように苦しんでいる人と出会ったとき。
もしその人が強い言葉をぶつけてきたとしても。
「今、相当しんどいんだな」
そうやってその痛みを理解できる自分でいられる。
それだけでこの経験には意味があると、私は思っています。
まとめ:何もかもを自分のせいにしなくていい
人生も、病気も、
すべてが自分の責任だと
抱え込まなくていい。
自責が力になるときもあれば、
誰かに甘えることが必要なときもある。
全部を一人で背負わなくていい。
私は病気を通して、
そう感じるようになりました。
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