突然、体が動かなくなった──ギラン・バレー症候群の恐怖

ギランバレー症候群

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■ たった一晩で、体が「自分のものじゃなくなる」

あの朝、私はほんの少しの違和感から始まりました。
左の指先が少し動かしづらい。
それでも「筋肉痛かな」「昨日の肉離れのせいかも」と軽く考えていました。

けれど、昼過ぎ。
お客様との商談を終えて立ち上がろうとした瞬間、
脚に“力が入らない”ことに気づきました。

たった10メートル歩いただけで息が切れる。
バッグを持つ手の力が抜けて、両手で抱えないと持てない。

さっきまで普通にできていたことが、
数分後にはまったくできなくなっていたのです。


■ 恐怖で震えながら、なんとか家へ帰る

「なんだこれ…?神経?脳?それとも…」
頭の中が真っ白になりました。

なんとか家まで帰りつき、ソファに倒れ込みました。
坐骨神経痛の経験があったので、
「神経が圧迫されたのかも…」と自分に言い聞かせながら、
必死にスマホで検索を始めました。

「これは尺骨神経麻痺だろう」
「肉離れが悪化しただけかもしれない」

そうやって自分を落ち着かせようとしましたが、
心の中では“これは普通じゃない”という直感が鳴り続けていました。


■ 医師の診断は「原因不明」

その日の夜、母に付き添ってもらい、急いで病院へ。
問診、血液検査、CT、電気信号の検査…
でも、どの検査をしても「異常なし」。

医師は淡々と、こう言いました。

「原因は、わかりません。」

その一言で、全身の力が抜けました。
“わからない”ほど恐ろしい言葉はありません。


■ 病気より怖かったのは、「見えない不安」

がんのときは、少なくとも「敵の名前」がわかりました。
だけど今回は、それすらない。

「歩けないのに、原因がわからない」
それがどれほどの恐怖か、あの時の私には説明できませんでした。

保険の仕事をしている私は、
日々「健康の大切さ」や「リスクへの備え」を語っていました。
でも、いざ自分がその“当事者”になると、
言葉では語れないほどの不安が押し寄せてきました。


■ たった一日で変わる「当たり前」

昨日まで普通に歩けていた。
階段を上がり、電車に乗り、笑いながら仕事をしていた。

でもその“当たり前”は、
一晩でいとも簡単に壊れてしまうことを私はこの日知りました。

「健康は、なくして初めて気づくもの」
それを身をもって痛感しました。

🩹補足メモ:初期症状で多いサイン

ギラン・バレー症候群の初期は、次のような“軽い違和感”から始まるケースが多いです。

  • 指先、足先のしびれ、力が入りにくい
  • 歩くときに踏ん張れない
  • 一気に疲れやすくなる
  • 高熱や胃腸症状のあとに症状が出る

少しでも「おかしいな」と感じたら、早めの受診を。

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