🕒 この記事は約5分で読めます<PR>
精子凍結に挑んだ結果、突きつけられたのは「量が少ない」という現実──
通常10分割できるはずの凍結管が3分割しかできなかった。
病気の影響だけでなく生活習慣の積み重ねも関係する可能性。
体外受精40%という希望を信じ“未来を諦めない選択”をした記録。
■「質」だと思っていた──しかし現実は“量”だった
妊活を始めるうえで私が最も気にしていたのは「精子の質」でした。
がんの治療を経て、年齢も重ね、
「運動率や活動性が落ちているかもしれない」
そんな覚悟をしていました。
しかし、診察室で医師から伝えられたのは、
予想外の言葉でした。
「精子の量がかなり少ないですね。」
思わず、
「量??」とつぶやいてしまいました。
■精子凍結のリアル──“1本の中身”が未来を左右する
説明を聞きながら、
私は初めて“精子凍結の現実”を知りました。
1本の凍結管の中には複数の精子が入っていて、
それを10ほどの小分けにして使用します。
女性側の採卵で得られた卵子と、
その小分けした精子を“マッチング”させる──。
(というのが聞いた中で私が理解したイメージ)
しかし私の場合は違いました。
通常なら10個ほどに分けられるところ、
わずか3つ程度しかできなかったのです。
つまり
「1本の中身が薄い」=「チャンスの数が少ない」
数字で見ると一目瞭然。
それは単純でそして残酷な現実でした。
■原因は病気だけじゃない
医師は静かに言いました。
「腫瘍が影響している可能性もありますが、
体調や生活習慣も関係してくるかもしれません。」
思い返せば、最近は睡眠も浅く、
運動不足、ストレスも多め。
退院後の生活リズムは乱れがちでした。
つまり身体の状態そのものが、
“生命をつなぐ力”を下げていたのかもしれません。
■「今の自分」で未来を決めたくない
ふと、心の中で思いました。
「今の状態の自分で未来を決めてしまっていいのか?」
体調も、心も、整っていない。
それなのに“将来”を決断してしまうのは違う。
そう思い、私はいったん精子採取を見送り、
日を改めて再チャレンジすることにしました。
■医療の進歩がくれる“希望”
話の最後に医師はこう言いました。
「体外受精の成功率は40%前後。
昔よりずっと高くなっているんですよ。」
その言葉に心が少し軽くなりました。
以前なら“奇跡”と呼ばれていたことが、
今では“現実的な希望”になっている。
医療の進歩は本当にありがたい。
「諦めなければ、まだ可能性はある」
そう思えるだけで前を向けました。
■“整える”という選択
その日から私は生活を見直しました。
- 睡眠をしっかりとる
- 軽い運動を取り入れる
- 栄養を意識して食事を整える
- お酒は控える
ほんの数日でも意識が変われば行動が変わる。
“未来の家族”のためにできることは全部やりたい。
そう思いながら、
私は再び採取に挑むことを決意しました。
■未来を諦めない理由
たとえ結果がすぐに出なくても、
それは「終わり」ではなく「始まり」だと思っています。
がんを経験しても、
手術をしても、
希望を持てる時代がある。
医学の力と自分の意志。
この二つがあれば道はきっと開ける。
■ この記事のポイント
- 「量が少ない」という現実も、希望を捨てる理由にはならない
- 今の自分を責めるより“整える”ことに目を向ける
- 医療の進歩が人生の選択肢を広げてくれている
🔗 関連記事リンク
Next👉問題は連鎖する──心と身体、そして夫婦のあいだで
Prev👉 まだ見ぬ子どものために──命をつなぐ準備と現実


